きりのブログ

パソコン、開発関係の思いつきと作業記録

PCのスペックアップ

Mini-ITXの小型PCを使っているのですが、電源は入るもBIOS表示までいかなくなってしまいました。マザーボードかCPUの問題っぽい。何度かCPUクーラー外したけどグリス塗りなおしてなかったからかも。(当たり前)

中古自作機を売ってもらったものでスペック的には不満はなかったんだけど、しょうがなく部品交換に踏み切りました。

元々のスペックは、

CPU: Core 2 Duo E8400
マザーボード: ZOTAC GeForce 9300-ITX WiFi
メモリ: DDR2 2GB*2
ケース:Century CF-A8989RD150 

の組み合わせ。今回はケース等はそのまま流用して、CPU/マザボ/メモリの交換のみとしました。

ケースの電源容量が150Wなので、Core 2 DuoのTDP65Wは具合が良かったみたいです。これに合わせてTDP65Wで最近のCPUを調べると、Core i5/7の低電圧版が同じTDPです(型番末尾にSが付いているもの)。Core i7はお値段が張るのでパス。i5だと2500Sと2405Sがありクロックと内蔵GPUが違います。電源容量的にグラボの追加は厳しそうなので2405S(Intel HD 3000)のBOXを選択。

ソケットLGA1155でMini-ITX、さらに最新チップセット(Z68)を使っているものに絞り込むとZOTAC、ASRock、GIADAの3つほどしかありません。OCする気はないので細かい使い勝手を無視するとWiFi有無ぐらいしか違いが分からず。とりあえずWiFiなしでも大丈夫なので、売れ筋で一番安いASRock Z68M-ITX/HTを選択しました。

メモリはDDR2からDDR3になったので買い直し。A-DATAのAX3U1600GC4G9-2G(DDR3-1600の4GB*2セット)が安く売っていたので購入。DDR3と言っても速度規格が色々あって迷いますね・・・

念のためシリコングリスも購入して、約3万円の出費。買い直しよりマシとはいえ痛い・・・

CPU: Intel® Core™ i5-2405S Processor (6M Cache, 2.50 GHz) \16,270
マザーボード:  ASRock Z68M-ITX/HT \9,870
メモリ:  A-DATA XPG Gaming Series AX3U1600GC4G9-2G \3,780
熱伝導グリス: ワイドワーク シルバーグリス WW-ST-801 \620 

組み上げて、元々のHDDを取り付けて起動を試みるもブート中に再起動。裏でブルースクリーンが発生してしまいました。

 

ここから道を間違えて面倒な事をしています。

結果から言うと、BIOSのSATAモードがAHCIになっていたので、これをIDEに変えれば起動します。IDEモードでインストールされたWindows7は、BIOSでAHCIモードに変えても起動出来ません。変えるには、事前にレジストリを変更して起動時に読み込むドライバを追加する必要があります。

 

せっかくなので、遠回りした作業を残しておきます。

 

PCが死ぬ間際、PCが起動しなかったり、起動しても突然落ちたりする場合がありました。CHKDSKすると、いくつか不良ファイルが見つかっていましたが、起動中に落ちたため出来たものでHDD自体には問題ないという結論でした。が、不意のシャットダウンでピンポイントにドライバファイルが破損した可能性もある、と考えました。とりあえずHDDをSATA-USB変換アダプタを介して別のPCにつなげ、データのバックアップを実施。

Windows7の機能で正常に動いていた時のイメージバックアップを半月ほど前にとってあり、その後プログラムの導入はしていなかったのでこのイメージからリカバリをかけましたが状況変わらず。手詰まりになったので、OSをクリーンインストールし、とりあえず正常動作を確認しました。しかし、再度環境を構築するのは結構面倒ですし、IEのオートコンプリートで記憶していたアカウント情報がすぐに必要な状況。なんとかバックアップのイメージからサルベージできないかと試行錯誤をはじめます。

まずは、IEのオートコンプリート情報のサルベージを試みます。バックアップイメージはVHD形式で、ディスクの管理からそのままマウントできます。マウント後、IE Pass Viewというソフトで取り出そうとしましたが、Windowsユーザーにパスワードを設定していないと取り出せないらしく失敗。

こうなると、なんとかイメージからブートせざるを得ません。Win7のブートローダーはVHDファイルからもブートできるので、BCDEDITコマンドでブートローダーを編集し、VHDからの起動をしてみます。しかし、相変わらずブート中に落ちます。

ですが、VHDブートの情報を漁っていると、仮想マシン(HDDの仮想ドライバはIDEがデフォルト)をSATA環境でブートすると問題が発生するという情報に行き当たりました。試しにBIOSのSATAモードを変更したらVHDから起動成功。原因が掴めたので、せっかくクリーンインストールしたOSに対して上書きリカバリをかけました。無事起動することを確認して、AHCIモードでも起動できるようレジストリ変更の上BIOSの設定も変更して起動を確認。この際、初回は外付けのDVDドライブとHDDは外しておかないと起動出来ません。

SATAのモードですが、IDEよりAHCIの方が10%ほどアクセスが早くなります。誤差範囲なのであえて変えなくても良いと思います。

念のため、最新データバックアップから更新されているファイルがないかチェックして、必要なものを戻して完了。

もし直近のイメージバックアップがなかったらさらにドツボになっていたことでしょう。

 

結論:シリコングリスはちゃんとつけましょう。

 

参考:
Core i5: http://ja.wikipedia.org/wiki/Intel_Core_i5
Mini-ITX/Z68: http://kakaku.com/specsearch/0540/
DDR3: http://ja.wikipedia.org/wiki/DDR3_SDRAM
SATA IDE/AHCI: http://freesoft.tvbok.com/tips/hdd/sata_ide_ahci.html
VHD ブート: http://www.computerworld.jp/topics/559/%EF%BC%BB%E7%89%B9%E9%9B%86%EF%BC%BDWindows%207/151010/Windows%207%E3%81%AE%E4%BB%AE%E6%83%B3%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%8C%E3%82%B9%E3%82%B4%E3%82%A4%EF%BC%81%E2%80%95%EF%BC%881%EF%BC%89
AHCIに変更: http://support.microsoft.com/kb/922976/ja