きりのブログ

パソコン、開発関係の思いつきと作業記録

ケースファンの交換で熱対策

メインPCのケースはCF-A8989RD150を使っています。先日起動しなくなりCPUとM/Bを取り替えたのですが、不調に至った原因として熱の影響は大きかったのではないかと思いました。AtomならともかくCore 2 DuoやCore i5でこのケースは無理があるのかもしれません。先日の温度計測では冬場のためとりあえずは問題ありませんでしたが、このまま対策せずにいて、せっかく新調したCPUとM/Bがまた壊れてはたまりません。しかしケースを買い換える余裕はないので、何か方法がないか考えてみました。

  • AC電源化して熱源を撤去
  • 熱が篭らないようエアフローの改善

AC電源化はうるさいファンともおさらばできるので前々から考えていたのですが、容量150Wは高いのです。この値段ならケース買えちゃいます。ということで却下。

エアフロー改善は大掛かりな工作(ケースに穴を開けたりとか)は無理にしても、ファンの増設や交換であれば8cmの汎用ファンですからミドルタワーのファンを流用できるのですぐに着手できます。

よってエアフローの改善に取り組むこととしました。

 

現状

現状のエアフローは、横から吸って前後から出す形です。

吸気:サイドパネル通気穴より自然吸気(結構小さい)
排気:リアケースファンとフロント部電源ファンより排気

しかしリアケースファンは全開で回しても壊れているのかと思うぐらい風量が乏く、前面の電源ファンはケースのフロントパネルに向けて排気しているためそのままケース内に拡散しているようです。(フロントパネル下部のスリットから排気できるよう考えられた作りですが、理論通りには行っていない様子。)

つまり、ほとんど排熱出来ていない。思っていたより重症です・・・。

 

考察

吸気ファンについて

サイドパネル吸気口は小さいので、ファンを付けても意味がなさそう。フロントには電源が鎮座している上、排気しているので無理。また、どちらもケースのスペース的に無理です。ではリアケースファンを吸気に変えるのは?ODD載せてないので、リアから吸気するとそのままケース前面まで流れて詰まってお終いな上、高い所から吸気して低い所から排気するのも無理がありそう。

ということで吸気は諦めます。

 

排気について

サイドパネル吸気口は上と同じ理由でスペース的にも無理。残るはリアケースファンの強化です。リアファンを風量のあるものに交換し排気を強化&自然吸気を促進。ただし、あまり風量を上げるとフロントパネルスリットからも吸気してしまい電源の排熱が心配ですが、現状でもあまり上手くいっていないので大丈夫でしょう。

よって、リアケースファンを風量のあるものに交換することにしました。

 

交換作業

旧PCからケースファンを借用します。フロントとリアの2つあるのでフロントを使用。フロントパネルを外す必要があり少々面倒でした。このファンもケース同様埃まみれで少々ノイズ音がありますが、電源の方がうるさいので気にしないことにします。これはかなり昔に購入したものですが特別なスペックではなく風量もそれなり。メインPCの付属リアファンは2ラインで回転数取れないものだったので、これだけでも交換の意義があります。

交換ついでにケース内の配線処理を微調整。小さいケースは処理が難しいです・・・

 

最終調整

最後にBIOSからファン回転数の調整をします。使用M/Bは「ASRock Z68M-ITX/HT」で、Lv1~10までの10段階調整に加えターゲット温度を指定することで自動調整が効きます。自動調整は、ターゲット温度以下では指定レベルで動作し、これを超えると温度と比例して回転数が上がって行くようです。まずはLv10にしてみましたが風切り音がして五月蝿い。Lv1だと風量は気持ち程度ですがほぼ無音。この風量でも付属ファンと同程度でしたけど・・・。パーツを長持ちさせるため、なるべく高い回転数で音が気にならないレベルになるよう調整を進め、最終的に回転数Lv7、ターゲット温度を最低の45℃としました。

ついでにCPUファンの設定も見直しました。元々Lv1にしていたものをLv9でターゲット温度45℃に変更。主に電源が五月蝿いためCPUファンの回転数を上げても体感ノイズは変化がなかったためです。ちなみにファンはリテール。

10分のOCCTを何度か回して問題ないことを確認しました。

が、なぜかCPUのクロック数が上がりません。ターボ・ブースト・テクノロジーが効いてない。ターボ・ブースト・テクノロジー・モニターを導入して確認してもやっぱり上がっていない。よくよく調べると、BIOSのCPU RATIO SETTINGがManualになってました。何かの拍子に変更してしまったらしい。Autoに戻したらターボブーストが効きました。

変更前(OCCT 1時間)
CPU 63℃
M/B 43℃

変更後(OCCT 10分)
CPU 56℃
M/B 39℃

測定条件が全然違いますが、一応効果はあったようです。五月蝿くなりましたが。

ちょっとした調整やハードウェアモニタとしてASRock Extream Tuning Utilityを使っていたのですが、間違ってCPU設定を変更してしまったりOSの電源プランが変更されてスリープしなくなったりと少々厄介。安定したらアンインストールしようと考えています。