きりのブログ

パソコン、開発関係の思いつきと作業記録

写真ストレージとしてのFlickr

デジカメを使い始めて随分経ちますが、画像ファイルの保管についてずっと頭を悩ませていました。

保存しておきたいデータというのは色々ありますが、中でも写真は一生、下手すれば後世まで残しておきたいものです。パソコンが故障したぐらいで喪失されてはたまりません。その点ではプリントして残す、というのはかなり信頼性のある手段でした。(嵩張る、劣化する、という問題はありますけど。)

しかしながら、印刷するのは手間と時間とお金がかかるので、出来ればデータで保管したいところ。

保管手段としての印刷を除き、かつパソコンの故障でも影響を受けない保管手段となると、定期的にバックアップをとることになるでしょう。バックアップ先としては、DVDなどのメディアや、外付けHDDになります。

これで万全か?と言われると、DVDなどのメディアは劣化のリスクがあり、保管状態によっては数年で読み出しができなくなる場合があります。これでは数十年の保管は困難です。この回避策として、数年ごとに焼き直しをすれば良いのですが、これを継続するのは自分には無理です。

後は、外付けHDDやNASへのバックアップ。パソコンと外付けHDDの両方にデータがあれば、どちらかが故障してもほとんどの場合データを失うことはないでしょう。ただし、バックアップは時間がかかりますし、写真は増えていく一方なので、最近の高画質化と相まって容量の問題が出てきます。私はそうでもありませんが、よく写真を撮る人だとあっという間にHDDがいっぱいになってしまうでしょう。バックアップデータの中で一番容量を食うのは写真・動画データというのはよくある話です。

故障のリスクなく、容量の心配をせずに済むバックアップ先を(出来ればお安く済むものを)探した所、目についたのがオンラインストレージサービスです。代表的なところでは、古参のDropboxが挙げられます。

パソコンに専用アプリをインストールすれば取り扱いは非常に楽ですし、信頼性もあると思います。複数のパソコンでデータを同期できるメリットのおまけ付き。しかし、問題は容量です。月額料金を払えば容量は増えますが、無制限にはならないので、一生涯のデータを溜めておくには少々不安が残ります。

次に、これもオンラインの写真保管・共有サービスです。日本ではフォト蔵がメジャーですね。これもネックは容量です。その中で唯一、有料ではありますが容量無制限なのがFlickrです。お値段も月額100円、とは行きませんが、年間約25ドルと手頃感があります。

無料での使用ももちろんできますが、月間のアップロード量制限と、写真サイズの制限などがあるので、写真をオリジナルサイズのままバックアップしたい場合は有料のProアカウント契約をすることになります。

現状の私の運用は次のようになっています。

写真・動画撮影:コンパクトデジカメとiPhone
データ管理:パソコンで吸い上げて特定のフォルダへ集約
バックアップ:月一回、外付けHDDへのバックアップ+Flickrへのアップロード

HDDへのバックアップはWindows7の標準機能でOSイメージに加えて別途写真データをバックアップしています。月一回のスケジュールで行っています。

Flickrへのアップロードは、まだソフトの評価段階ですがFlickr Schedulrを使うことになりそうです。フォルダー監視と定期アップロード機能があるので、手間をかけずにバックアップできるはず。開発も継続的に行われているので、今後不具合が見つかったりFlickr側の仕様変更があった時でも追従してくれると期待しています。欠点としては、少々メモリ食いで重く、さらにアップロード速度が遅いこと。それでも、手間をかけずに忘れずアップロードできる、というメリットと比較すれば問題ないと思っています。